AHA各種コース案内
(共催:BLS横浜)
講師:BLS横浜
企画運営:絆バンク香川
ご紹介する各コースでは共通して「高い能力を持つチーム」というプログラムがあります。
蘇生処置を成功させるための項目として、
- タイミング:迅速なCPRと除細動、高いCCF(Chest Compression Fraction:胸骨圧迫の割合)の達成
- 質:胸骨圧迫のテンポ、深さ、圧迫解除(リコイル)など
- 連携:チームダイナミクス
- 管理:リーダーシップ、事前計画、追加リソースの入手、介入の調整など
を学びます。
効果的なチームダイナミクスの要素においては、蘇生処置のスキルだけではなく日々の業務や現場での対応で活かせる医療安全に通じるノンテクニカルスキルも学ぶことができます。
AHA-BLSプロバイダーコース
アメリカ心臓協会による一次救命処置であるBLS(Basic life support)は心肺停止に対する基本的な対応です。
このコースでは乳児や小児も含めて全年齢層の心肺蘇生や窒息の解除等を1日で学ぶことができます。
医師、看護師、救急救命士など医療従事者を中心に、救急隊員や消防・救助隊員、警察官、プール監視員など職務上救護義務のある立場の方々を対象としています。
成人に対するCPRおよびAEDのスキルテスト(実技試験)と、乳児に対するCPRのスキルテスト、筆記試験(テキストの他、受講される方のコース中のメモを参照することができます。)で84%以上正解することで合格となります。
¥19,800
AHA-PEARS
プロバイダーコース
アメリカ心臓協会による小児救急 評価・認識・病態安定化コースのPEARS(Pediatric emergency assessment, recognition, and stabilization)は、小児における体系的なアプローチにより呼吸障害(上気道閉塞、下気道閉塞、肺組織病変、呼吸調整機能障害)、ショック(循環血液量減少性ショック、血液分布異常性ショック)を伴う重症の疾患や外傷のある小児の初期の安定化のための対応を1日で学ぶことができます。
実際の映像を見ながらバイタルサイン(呼吸数・脈拍数・血圧・SpO2・意識など)の基礎理解と生命危機の観察と評価(ABCDEアプローチ)を繰り返して学びます。
BLS/ACLSプロバイダーコースは主に心停止への対応を学ぶ内容ですが、PEARSプロバイダーコースは心停止に陥る徴候にいち早く気付き、呼吸障害やショックの評価、バイタルサインの評価により病態を判断しつつ安定化を図るための介入を学びます。
低年齢になるほど意思の疎通が難しい小児や乳児に対して、外観や呼吸音の聴診などから身体のどこに障害が生じているのかを評価していきます。
同様に意思の疎通が難しい状態の成人や高齢者にも応用できるスキルになると思います。
院内においては、RRS(Rapid Response System)を構成する4個の要素(起動要素・対応要素・指揮調整要素・システム改善要素)のうち、起動要素に関するスキル向上にもつながるのではないでしょうか。
看護師(小児科の経験は必要ありません。)、救急救命士、救急隊員など医療従事者としています。
小児のCPRとAED、乳児CPRそれぞれの1人法及び2人法ができること、バイタルサイン(呼吸数・脈拍数・血圧・SpO2・意識など)の基礎理解と評価ができることを受講の条件としています。
なお、BLSプロバイダーコースの受講は必須ではありません。
小児に対するCPRおよびAEDのスキルテスト、乳児に対するCPRのスキルテスト、映像を用いた筆記試験で84%以上正解することで合格となります。
なお、BLSプロバイダーコースと同様にテキストの他、受講される方のコース中のメモを参照することができます。
¥27,500
AHA-ACLSプロバイダーコース
(2日間)
アメリカ心臓協会による二次救命処置であるACLS(Advanced cardiovascular life support)は、成人の心肺停止、心拍再開直後、急性不整脈、脳卒中、急性冠症候群の対応を2日間で学ぶことができます。
成人の心停止への電気治療や薬剤投与などの対応、徐脈・頻脈への電気治療などについてシミュレーションを通じて学びます。
心停止への対応から心拍再開(ROSC)後の治療アルゴリズムも学べる貴重な機会になるかと思います。
看護師、救急救命士、救急隊員など医療従事者としています(医師、ER・ICU・CCUなどの看護師、救急救命士であれば1日コースでの開催もあります。)。
AHAガイドライン2020準拠の成人BLSができること、心電図、薬理、臨床判断のオンライン自己評価で70%以上を取得する必要があります。
修了証明書を講習当日にご持参ください。
ご持参いただけない場合はコースを受講することができません。
この場合、受講料の返金はできませんのでご注意ください。
自己評価については何度でも取り組むことができますのでご安心ください。
2日間コースであれば受講前作業3時間の映像視聴は任意となります。
なお、BLSプロバイダーコースの受講は必須ではありません。
成人に対するBLSスキルテスト、気道管理スキルテスト、メガコードテストに合格、筆記テストで84%以上正解することで合格となります。
なお、BLSプロバイダーコースと同様にテキストの他、受講される方のコース中のメモを参照することができます。
¥41,800
AHA-PALSプロバイダーコース
(2日間)
アメリカ心臓協会による小児の二次救命処置であるPALS(Pediatric advanced life support)は、小児・乳児の呼吸障害(上気道閉塞、下気道閉塞、肺組織病変、呼吸調整機能障害)、ショック(PEARSで学ぶ循環血液量減少性ショック、血液分布異常性ショックに心原性ショック、閉塞性ショックが追加されます。)を伴う重症の疾患や外傷、心肺停止の対応を情報収集や身体所見からの鑑別診断、薬剤投与も含めて2日間で学ぶことができます。
PEARSで学ぶ評価・判断・安定化のための介入に加え、鑑別診断や病態に適した治療までを含め、シミュレーションを通じてより実践的に学ぶコースになります。
小児科医だけでなく、小児救急の初期対応を必要とする医師、看護師、救急救命士、救急隊員にも学んでいただきたいところですが、より深く学ぶためにはまずPEARSプロバイダーコースの受講をおすすめいたします。
医師、看護師、救急救命士など小児の二次救命処置に携わる医療従事者としています。
小児のCPRとAED、乳児CPRそれぞれの1人法及び2人法ができること、モニター心電図の判読ができること、蘇生に使用する薬剤の知識があること、ショックと呼吸障害の病態を理解していること。
前記に関してオンライン自己評価で70%以上を取得する必要があります。
修了証明書を講習当日にご持参ください。
ご持参いただけない場合はコースを受講することができません。
この場合、受講料の返金はできませんのでご注意ください。
自己評価については何度でも取り組むことができますのでご安心ください。
なお、PEARSで学ぶバイタルサイン(呼吸数・脈拍数・血圧・SpO2・意識など)の基礎理解と生命危機の観察と評価ができることを前提にコースは進行します。
これらに習熟されていない場合は、事前にPEARSプロバイダーコースの受講をお勧めします。
なお、BLSプロバイダーコースの受講は必須ではありません。
小児に対するCPRおよびAEDのスキルテスト、乳児に対するCPRのスキルテスト、PALSコアケース1(心臓系)及びPALSコアケース2(呼吸・ショック)のスキルテスト、筆記試験で84%以上正解することで合格となります。
なお、BLSプロバイダーコースと同様にテキストの他、受講される方のコース中のメモを参照することができます。
¥42,900
コース受講に際して
2023年5月8日以降についてもマスクを着用してコースを受講していただきます。
各コースの受講料にはテキスト代は含まれておりません。
受講者自身であらかじめご購入いただき、講習当日ご持参ください。
また、十分な事前学習をお願いいたします。
なお、電子書籍版でも受講できますが、コース中にポイントなどを参照する場合にページを開くのに難があるため、製本書籍版の購入をお勧めしています。
モニター除細動器は実機ではなくシミュレーターを用いますので、訓練はパッドショックのみとなり、パドルの操作はありません。
電子認証eCardで発行されます。
必要に応じて専用のウェブサイトから電子データとしてPDFファイルをダウンロードしてご自身で印刷することができます。
有償による印刷ラミネート加工には対応しておりません。また、ピンバッジの頒布もありません。
JR高松駅から徒歩圏内で調整中です(JR志度駅周辺となる可能性もあります。)。
・ポケットマスクの購入・持参については不要です。
・昼食についてはランチョンセミナー形式でおとりいただきますので、あらかじめ各自でお弁当などをご準備ください。
・コース進行状況によっては時間が延長する可能性があります。お帰りの時間には余裕をもって予定を計画してください。
また、急なキャンセルにならないよう受講に際しては確実に勤務調整をしていただくなどの対応をよろしくお願いいたします。